20歳まで(過去3)

20歳になるまでは。

 

 

 

 

中学1年の時、キリスト教の先生がみんなに聞いた

 

「しにたいと思ったことがある人、てをあげて」

 

中学1年生は素直だ

 

大勢が手を挙げていた。

 

(私はあげなかった。思ったことがなかったから)

 

 

先生はその後

学校を卒業して、ミュージシャンになりたくて上京して

ひとりぼっちで挫折して、しんじゃった先輩の話をしてくれた。

 

その人は挫折を知らなかったのだ、と先生は言っていた。

 

 

(いやそういう問題でもないだろ、と今なら思うが)

 

 

子どもの頃に挫折せず、大人になってから大きな挫折をしたら

そりゃショックだろうけど、そこでしんじゃうのは、、、

人によると思うんだけど、違うのかな。

 

 

私は子どもの頃は

選択肢はなかった。

 

だって

お母さんのために生きているんだもん

しんだらだめなんだ

 

選択肢ないよ。

 

 

 

 

ただ辛いだけだった。

 

でも今になっての記憶なんて

本当なのか作ったのかなんなのかわからないよね。

 

 

今振り返ると

子どもの頃の記憶ってあまり覚えてないんだけど

 

生きづらかっただろうなとは思う。

 

同級生とか優しかったからなんとかなったけど

クラスでは浮いていたし、普通のクラスの仲間には入れなかった。

クラスの外で、図書室で友達を作っていた。

似たもの同士が、はみ出しものが寄せ集まったみたいな感じだったと思う。

 

はみ出しものがいてくれてよかった。

 

学校では図書室に行けば、優しい先生や友達がいたから

よかった。

 

何はなくとも

それがあれば充分なのかもしれない。

本と、友達。

 

 

(大人になったら

友達ってよくわからなくなった。)