無理もない(過去4)

無理もないと思う

 

お手本は

まわりになかったし

 

天性の生まれ持った美貌も

なかったし

 

ちやほやされることもなく

 

 

自分はかわいくないんだ

自分は愛されないんだ

自分は・・・

 

と思ってたよね。

 

 

やりたいことはあったけど

 

専門学校に行きたいと、高校3年の時に担任に言ったら

「専門学校は勉強するところなんだぞ」と言われた。

 

(お前は勉強がきらいだろう、の意味)

 

 

好きなことに関する勉強は好きなんだよ、先生。

 

 

先生はそんなことわかるはずもなく。

私自身も違和感を覚えながらも、言葉で説明できるほど大人ではなく。

 

 

そして就職することになった。

 

進学校なのに(ほぼほぼみなエスカレーター式で付属の大学に行くか、ほんの一部は他校を受験する)

 

 

なにしろ貧乏だったので...

父親は借金取りに追われ蒸発するわ

家には借金取りから電話がかかってくるわ

 

母は少し働いてはいたが

考えてもみてよ

私が17歳の頃、母親は57歳

 

仕事しようと思って

そんなに選択肢があるわけでもない

 

今は50代でも若々しい人が多いけど

もう何十年も前の話だし

お母さんはとても苦労していたし

 

そして

「女の人が外に出て働くなんて、はしたない」と言われていた時代の人なのだ

 

 

いつの時代だよ

って

 

だいぶ昔です。

 

 

お母さんはとっても真面目で、真面目すぎて、

とても器用で才能あふれる人だったのだけど

ビジネスについては何も知らなかったし

アイディアを話しても、周りから否定されていた、と言っていた。

 

実用新案ぐらい取れたと思うんだけど、ね。

 

 

 

 

 

どうやって生きていったらいいのか

わからないのも、無理はないでしょう

 

親だってわからなかったんだから

その子どもにわかるわけがない(そうでもないのかな)

 

 

楽しみたいという思いは強かったし

はみ出しものの仲間内で、

イベント企画して実行するぐらいの行動力はあったけど

 

 

大学に行くという選択肢はそのときにはなかった

無意識だけど、親のことを考えていたんだろうと思う

 

自分のことばかり考えているように見えただろうけど

全然思いやりのかけらもなかったと思うけど

たぶんそれは、どうしていいのかわからなかっただけじゃないかなぁ。